東京公演「國栖」

6月16日に催されました、鎌倉能舞台東京公演の國栖、
足をお運びいただきましてありがとうございました。
当日は満席となりまして大変な盛況でした。
私は後ツレの天女を勤めさせていただきましたが、今回は「盤渉楽」という特殊な舞と、「國栖掛リ」という特殊な笛の譜を吹いていただき、普段とは少し違う赴きとなりました。
前シテ・前ツレの中入が下リ端【さがりは】というメロディとなり、後ツレの幕離れが國栖掛リ、舞台に入ったところで常の楽の譜となりまして、掛リの拍子で盤渉楽に、という流れとなります。
今回は舞の後の地謡は大ノリで致しましたが、渡リ拍子の場合もございます。
また、盤渉楽はそもそもが替之型となっていますので、特に拍子の踏み方が難しいです。今回は踏み外すこともなくうまくいきましたが、なかなかに大変です。
國栖は見ごたえもございますし、何より御代がわりの能ということでお楽しみいただけたのではないでしょうか。

また、7月15日の海の日には鎌倉能舞台にて県民のための能を知る会が予定されております。
昼の部は私はシテを勤めます「安達原」です。こちらも物語性のある名曲ですので是非足をお運びいただけたらと存じます。

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